勉強法

中学3年の秋から逆転!偏差値50からの【数学】勉強法

2026-09-15

中学3年の秋から逆転!偏差値50からの【数学】勉強法

~はじめに~「もう遅いかも」と不安に感じている保護者の方へ

中学3年の秋になると、「偏差値が50にも届かない」「志望校が遠すぎる」「周りはもう過去問演習に入っている」といった不安が急に大きくなります。結論から言うと、秋からでも逆転は十分可能です。これまで多くの中学3年生と一緒に秋から数学の学力と偏差値を短期間で大きく伸ばしてきました。現時点で偏差値が50付近、つまり大体平均点くらいの成績の中学3年生が、偏差値+10を目指すためのオススメ勉強法です。ぜひ参考にお読みください。

この記事では、大手進学塾の元教室長・個人塾の塾長として、偏差値50付近の中3生を教えるときに、実際に大切にしていた考え方と進め方を整理します。細かい勉強法はお子さまの状況で変わります。まずは全体の組み立てをつかんでもらえれば十分です。


1.まずは現状把握。模試の成績表をじっくり分析する。

まず、模試の成績表をじっくり分析することから始めるのがオススメです。結果が返却されたとき、最初に気になるのは得点や偏差値、順位や合格率など、わかりやすい数値でしょう。今回は、もう少し踏み込んで中身を分析しましょう。受験する模試によって表示されるデータが異なります。今回はよくある2つの切り口をご紹介します。

4つの分野別の得点率に注目する

中学数学の各単元は大きく4つの分野に分けることができます。「数と式」「関数」「図形」「資料の活用」です。数学の偏差値を伸ばすにあたり、勉強したらスグに結果が出やすいのは「数と式」と「資料の活用」と言えるでしょう。いわゆる計算ミスをしていたり、文章問題の読み方のコツを知らなかったり、しくみの理解と繰り返し練習で成果を出しやすい分野です。数と式についてのチェックリストを作ってみました。親子で一緒に現状把握をする際にご利用ください。

難易度配当学年単元現在の状況
★中学1年生正の数・負の数の計算できる・ふつう・できない
★中学1年生文字と式の計算できる・ふつう・できない
★中学1年生一次方程式の計算できる・ふつう・できない
★中学2年生式と計算できる・ふつう・できない
★中学2年生連立方程式の計算できる・ふつう・できない
★中学3年生式の展開の計算できる・ふつう・できない
★中学3年生因数分解の計算できる・ふつう・できない
★中学3年生平方根の計算できる・ふつう・できない
★中学3年生二次方程式の計算できる・ふつう・できない
★★中学1年生一次方程式の文章題できる・ふつう・できない
★★中学1年生正負の数、文字式の応用できる・ふつう・できない
★★中学2年生文字と式の応用できる・ふつう・できない
★★★中学2年生連立方程式の文章題できる・ふつう・できない
★★★中学3年生展開、因数分解の応用できる・ふつう・できない
★★★中学3年生平方根の応用できる・ふつう・できない
★★★中学3年生二次方程式の文章題できる・ふつう・できない

「できない・ふつう」がついた★〜★★から勉強するのがオススメです。まずは伸びやすい「数と式」から自己チェックしてみましょう(関数・図形は別記事で紹介予定)。

みんなの正答率の高い問題を正解できているかに注目する

数学の成績を今よりも伸ばすには、「みんなができているのに、自分だけできなかった問題」を減らすのが近道です。問題の読み間違えや計算ミスなど、初歩的なつまずきで失点している可能性が高いです。上記4分野のどの分野の問題であっても、全体の正答率が高い問題は比較的理解しやすい問題ですので、これまでに間違えてしまった問題の解き直しをするのがオススメです。模試によっては、各科目の全体正答率順に正誤一覧を表示してくれています。ぜひ一度確認してみてください。


2.テキストをしっかりと仕上げる。

秋からの短期間での高校入試では、中学3年間のすべての単元から出題されます。だからこそ、場当たり的に問題を集めるより、「これだけは仕上げる」とテキストを決めて、じっくり進める方が結果につながりやすいです。

「これだけ仕上げる」を決める

偏差値を伸ばしたい時期ほど、新しい問題集に手を出したくなります。本屋さんに行くと、どれも良さそうに見えてしまいます。ただ、秋からの数学は「たくさん買うこと」より、「決めた1シリーズをやり切ること」の方が大切です。

テキストを選ぶときのポイントは、次の2つです。

  1. 中1・中2・中3の単元が、同じくらいのボリュームで載っていること
  2. 基礎の反復から、入試レベルの問題まで一通り揃っていること

ありがちな失敗は、中3用のテキストだけを買ってしまうことです。巻頭に「1・2年のまとめ」がついていても、ページ数が少なく、基礎を繰り返す練習量としては足りないことが多いです。入試は3年分から出るので、復習用のページが薄い教材だと、セクション1で確認した「数と式」の穴を埋めるのに不向きです。

さらに、反復練習の問題しか出ていないテキストを買ってしまう失敗も多いです。現在の偏差値だけを頼りに教材を選んでしまうと、偏差値+10するための練習ができません。すこし難しそうに見えても先を見据えて入試レベルまで一通り揃っているテキストを選ぶことをオススメします。

オススメ教材の一例

4分野(数と式・関数・図形・資料の活用)について、基礎から応用まで一通り掲載されている教材の一例です。この数年、私はこのシリーズで偏差値50近くから+10のお手伝いをしています。

 ※この記事にはAmazonアソシエイトのリンクが含まれます。

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いまの実力では、まだ手が出せない問題も出てくるはずです。それで大丈夫です。基礎的な繰り返し問題も多く載っているので、本番までにこの3冊をしっかり仕上げることを目標に進めれば十分戦えます。

進め方のコツ|最初のページから順番にやらない

ポイントは、1年の最初から機械的に進めることではありません。3冊を行ったり来たりしながら、今の自分でも手を出しやすそうな単元からどんどん進めることです。

多くの場合、先に進みやすいのは3学年にまたがる代数分野(数と式)です。セクション1のチェックリストで「できない」「ふつう」が多かった単元から潰していくと、模試の得点にもつながりやすくなります。難しい図形にこだわって止まってしまうより、取れそうなところから積み上げる方が、秋からの短期間には合っています。

ちょっとしたコツ|答えはノートに残す・ノー消しゴム作戦

回答は、テキストへの書き込みではなく、すべてノートにするのがオススメです。広々としたスペースに問題の要点をまとめたり、途中式やひっ算を書いたりできます。あとから見返したときに、「どこでつまずいたか」が残っていると、解き直しの質が上がります。

なかなか手を動かせないお子さんへのおまじないとして、ノー消しゴム作戦もオススメです。書き間違いや方針転換があっても消しゴムは使わず、次のスペースに書き直します。

これには、想像以上に嬉しい効果があります。

  • 手が止まりにくくなり、勉強のスピードが上がる
  • 見直しのときに、誤答の過程が見える
  • 先生に質問するとき、「どこで間違えたか」を説明しやすい

きれいなノートより、思考の記録が残るノートを目指してください。問題を解いたら、スグに丸付けと間違い直しをするのも大切なポイントです。


3.秋から本番まで、一歩ずつ確実に進める。

教材の準備ができたらいよいよ勉強を始めます。細部はご自身のやり方に置き換えてください。大切なのは順番です。

① ゴールから逆算する(週単位でよい)

「志望校合格」ではなく、まずは次の定期テスト/模試で何点・何偏差値を取りたいかを決めます。秋は大きな目標より、2〜3週間ごとの小さな目標の方が続きます。

② 1日の勉強を「理解」と「定着」に分ける

  • 理解の時間:わからないところを説明してもらう/動画や解説で納得する
  • 定着の時間:自分の力で類題を解く/間違えた問題だけをやり直す

偏差値50近くの子は、理解だけで終わるか、定着だけをしようとするか、どちらかに偏りやすいです。両方を短くても毎日入れると、伸び方が変わります。

③ 「できない問題」を残さないルールをつくる

わからない問題を後回しにすると、ノートは進んでも実力は増えません。オススメは次のルールです。

  • 5分考えて進まなければ印をつける
  • その日のうちに解説を読む/質問する
  • 翌日、同じ問題をもう一度解く

「解けなかった」を「解ける」に変える回数が多い子ほど、秋から伸びます。

④ 毎日、少しでも良いので必ず勉強する

継続は力なり。チカラとは、知識量、得点、偏差値などいろいろですが、継続の成果は何と言っても「本人の自信」です。入試当日、「毎日勉強し続けたんだからゼッタイに合格できる!」という自信になります。


4.やってはいけない勉強|秋に失速するパターン

逆転を阻む典型例も知っておくと安心です。

① 長時間・低密度の机時間

3時間机に向かっても、スマホを触ったり、同じページを眺めたりしていると意味がありません。秋は短時間でも集中した回数を増やす方が効きます。

② 親が結果だけで叱る

偏差値がすぐ上がらない時期は必ずあります。大切なのは、点数そのものより「仕分けができているか」「やり直しができているか」です。過程を見てあげられる家庭ほど、子は立ち直りが早いです。


5.保護者ができること|声かけより環境づくり

秋からのサポートで効果が高いのは、次の3つです。

  1. 勉強場所と時間を固定する(毎日同じ時間帯に始められるように)
  2. 進捗を点数以外で確認する(毎日継続できているかなどきめ細やかに)
  3. わからないまま放置しない仕組みをつくる(いつでも質問できるように)

特に3つ目が重要です。独学でも伸びる子はいますが、偏差値50近くで時間がない時期は、間違った理解のまま進むロスが大きいです。いつでも質問できる環境があるだけで、学習効率は大きく変わります。


おわりに|まずは無料体験で「今の位置」を確認しませんか

オンライン塾さんぷくでは、大手進学塾の元教室長がマンツーマンで指導しています。授業はすべてマンツーマンのオーダーメイドカリキュラムなので、中3の秋からという限られた時間でも、お子さまの現状に合わせて「今やるべきこと」を一緒に整理できます。

「偏差値50でも間に合うのか」「何から手をつければいいのか」を一人で抱えず、まずは無料の学習相談・体験授業で授業の進め方や相性を確認してみてください。お申し込み当日に実施できる場合もあります。

無料体験のお申し込みは、サイトのお問い合わせページからどうぞ。秋からの数か月を、後悔の少ない時間にしていきましょう。